100BANCH様
課題
来訪者の入退出履歴を簡便に記録し、管理業務を効率化したい。
解決策
KPASクラウドの点呼・勤怠機能を活用し、入場・退場時の円滑な人数カウントを実現。
IDカードやスマートフォンと違って顔は家に忘れてくることがありません。また顔をかざすだけで簡単に認証できるので、ユーザーのストレスも少なく、とても好評です。
背景
来訪者の人数や入場・退場時間などを効率的に記録・管理
100BANCH様は2020年7月でオープンして4年目を迎え、ここで活動するプロジェクト数は200以上。プロジェクトを進めるための入居期間は3ヵ月ですが、OGやOBも卒業後部分的に同施設を利用できるので総メンバー数は数百人にのぼります。来訪者があった場合にメンバーであるか、そうでないかが分からない状況が生まれていました。利用状況をより明確に把握したいというニーズ、さらには新型コロナウィルス感染症の拡大にともなう入退場の履歴管理が必要となったことで、入場・退場時に“点呼(いつ、誰が入退場したかを確認)”を行うシステムの導入が検討されました。
導入理由
顔認証の点呼機能を活用し、手軽に運用
オープンから目視による入退場の確認が行われていましたが、スタッフへの負担が課題でした。また、スタッフが確認できる時間も限られているためカウントの正確性にも疑問がありました。そのような中で、新型コロナウィルス感染症が拡大し始め、人との接触機会の低減を目的にスマートフォンでQRコードを撮影し、サーバーにアクセスして情報を入力するシステムを構築されました。しかし、手間がかかることやスマートフォンを忘れると記録が取れないことなどから、これらの課題を解決できる顔認証による点呼機能を採用。100BANCH事務局 榎波賢一様は、「IDカードやスマートフォンと違って顔は家に忘れてくることがありません。また顔をかざすだけで簡単に認証できるので、ユーザーのストレスも少なく、とても好評です」と語ります。
導入後の効果
顔をかざすだけで簡単に認証できる、スピーディで円滑な顔認証
あらかじめ登録されたメンバーは、入場時と退場時に受付で顔認証による照合を、ゲストはこれまで使用していたQRコードによる登録・申請を行います。この運用により、メンバーとゲストの明確な差別化ができるようになりました。顔認証を活用した点呼・勤怠管理は、IDカードなどの所持も不要で、施設を使うメンバーはもちろん、受付する100BANCH事務局のプロジェクトスタッフの手間軽減へもつながっています。榎波賢一様は、「顔認証は顔をかざすだけで簡単に認証できるので、スピーディで円滑です。マスクをしている場合も、髪型やマスクの大きさなど多少影響がある場合もありますが簡単に認証することができ、非常に便利ですね。私はテストを兼ねて毎日出勤時はマスクをしたまま認証しています」と評価します。
簡単な登録作業とレポートづくりに活用できるログデータ
毎月新しいプロジェクトの参加がある100BANCH様。そのプロジェクトはメンバーが1人の場合もあれば、10人の場合もあるため、登録には容易さが求められます。登録は、タブレット端末やPCを使ってメンバー自身が自分の顔を撮影し、そのまま氏名などのテキスト情報を記入するスタイルで行われ、非常に円滑です。ログデータに関しても榎波賢一様は、「月に一度、多く来訪しているメンバーのランキングを出すなどして、今後の施策を考えるための資料にしているのですが、入退出のログデータをCSVファイルで保存することができるため、非常に重宝しています。さらに、100BANCH事務局内で情報を共有するためのレポートを毎週つくっているのですが、そこでも正確なログデータを活用しています」と語ります。
納入機器
顔認証SaaSプラットフォーム「KPASクラウド」(点呼・勤怠機能) ×1式
お客様の声
コミュニケーションを活性化させる使い方の検討も始めています
100BANCHは様々な人が出入りすることで新しいアイデアが生まれてくる場所です。例えば、知的障がいのあるアーティストの作品を様々なかたちで社会実装する事業を推進しているプロジェクトなど、社会性や共感性が高い内容が多く、生まれてきた200以上のプロジェクトの全てが財産です。そのため、卒業した人のための情報発信もしっかりと支援していきたいと考えています。一方で、顔認証はその手軽さから、人をつないでいくための可能性を秘めたシステムだと思います。現在、メンバー同士のコミュニケーションツールとして、顔認証と「Slack」との連携も検討したいと考えており、そこでも相談に乗っていただきたいと思っています。(榎波賢一様)
受付での認証がスムーズ過ぎるので、コミュニケーションを積極的にとっています
全ての来訪者をQRコードで点呼していた際は検温を含めると受付で約1分程度の時間が必要でした。そのため、荷物を運んでいる途中やミーティングで急いでいる場合などにカウント漏れが発生し、実際の利用者の数とデータに不一致が起きていました。顔認証の点呼勤怠サービスを導入した現在は、しっかりとカウントできています。認証もうまくいかないことはほぼありませんし、慣れている人は歩いてきてそのまま認証し、何もなかったかのように受付から去っていきます。作業効率が格段に上がった反面、認証がスムーズ過ぎることで私たちが自分からコミュニケーションをとる努力が必要になるなど、嬉しい悲鳴があがっているくらいです。(山田龍偉様)
お客様紹介
“次の100年”を築く実験区「100BANCH」
次の100年をつくる人が集まるインキュベーション施設100BANCH(ヒャクバンチ)様は、常識にとらわれない若者達が昼夜を問わず活動し、「つくりたい未来」「100年先を豊かにする未来」を創造することを目指して2017年に渋谷で誕生しました。“次の100年”を築く実験区「100BANCH」では、渋谷の街へ、そして世界へ広がる数多くのプロジェクトが、24時間365日進行しています。
顔認証SaaSプラットフォーム「KPASクラウド」(点呼・勤怠機能)
SaaSプラットフォームとして、顔認証APIと連動する各種管理用アプリケーションを提供。企業の様々なサービスに、顔認証を用いたサービスを容易に組み込むことが可能になります。